南十日町 あきないロード
○南十日町
江戸時代、羽州街道沿いに発展した町です。三日町と八日町には出羽三山に参詣する人々が泊まる宿がありました。十日町にはお土産物を売る店なども多く、春から秋にかけて多くの客でにぎわいました。明治時代になり、鉄道などの交通網が発達すると、宿は衰退しました。大きな火災もあり、古い建物は焼失してしまいました。しかし、江戸時代から営業を続けている店もあり、かつての姿をしのぶことができます。
○湯殿山道中略図(東方) 山形大学附属博物館蔵
山形の絵師の絵を元に、世界的に有名な浮世絵師・歌川広重が原画を描き、1843年頃に出版された浮世絵です。道を行き交う白装束の集団は出羽三山を参詣する人たちです。道沿いには、参詣者専用の宿や、お土産物屋の店先などが描かれています。当時の十日町周辺が大変な賑わいであったことがわかります。