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難攻不落の城

長谷堂城跡

長谷堂城は標高230m、麓からの高さ約85m、南北約670m、東西約400mの小規模な独立丘陵に作られています。主郭である頂上から城内各所への見通しがよく、主郭を頂点とした統一的な指揮命令系統を組織できる抜群の名城です

山腹には曲輪や横矢掛り、切岸、土塁、堀などの防御施設が効果的に配置されており、巧妙に敵の侵入を防ぐ構造となっています。長谷堂合戦の後には平地に御殿をつくったと言われ、統治のための城郭へと移行していったと考えられています。

icon_togoおすすめ

  • 帯曲輪群(おびくるわぐん)

    傾斜地に段々畑状に平坦面が連なる防御施設です。
    城郭の北西部に位置しており、上杉軍の菅沢山直江本陣跡のちょうど正面にあたる場所に作られています。

  • 土塁

    敵の攻撃や侵入を防ぐための土手のことです。
    この土塁は城郭北側の峰筋に位置し、比較的防御施設の少ない八幡口から攻める敵を意識していると考えられます。

  • 横矢掛かり

    敵に対して側面から矢や鉄砲などを放って攻撃ができるように通路を屈曲させ、その両面に部隊を配置する曲輪を配置した防御施設のことです。

  • 虎口

    虎口とは曲輪などの各施設への出入り口のことです。
    長谷堂城には四角の区画を置く枡形虎口や土塁、曲輪を屈曲させてつくる喰い違い虎口があります。
    写真は山頂広場に通じる一段低い四角の区画を置いた枡形虎口です。

  • 切岸

    人工的に斜面を削って造成した崖状で急斜面の防御施設です。
    削った土砂を盛って平坦な曲輪をつくることもあります。
    写真の切岸は高度差が10mもある長谷堂城では最大規模のものです。

詳細情報

長谷堂城跡

住所:山形市大字長谷堂994-2

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